ジャパンカップ(GⅠ)結果

2017/11/26(日)
東京競馬場 芝2400m


① 1   シュヴァルグラン(H・ボウマン)
② 2   レイデオロ   (C・ルメール)
③ 4   キタサンブラック(武   豊)
④ 11 マカヒキ    (内田 博幸)
⑤ 14 アイダホ    (R・ムーア)


シュヴァルグランが今年のジャパンカップを制しました。
7回目のGⅠ挑戦での戴冠となりました。おめでとうございます。



<検証>
 1000m通過 
2017:13.0 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 11.8  =60.2
2016:13.3 - 11.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2  =61.7
前年に比べると1.5秒も速い1000m通過になりました。かなり流れました。61.5で通過すると想定していましたので、この時点で中団の馬にもチャンスが出てきましたね。スイートスポットに入ってくると想定していた馬が中団になって、その前にディサイファやワンアンドオンリーあたりがポジションを取りました。去年に比べるとこの辺りの馬の積極策がペースを早めた要因かもしれません。この時シュヴァルグランはキタサンブラックから3〜4馬身後ろ、レイデオロは6〜7馬身後ろを追走しています。両馬とも内を通っています。4,5着のマカヒキ・アイダホはさらに後方(10馬身差)からということで1000m通過がシュヴァルグラン(60.8~61.0),レイデオロ(61.4~61.6)程度だったと思います。
 1000m~1800m 
12.1 - 12.3 - 12.2 - 11.8
このラップを見る限り狙って平均ペースを演出していると思いますから1000m通過の想定を61.5で出していた時点で<仮定>が全く間違えていますね。仕掛けは3-4コーナー中間あたりぐらいからということで想定通りというところでしょうか。シュヴァルグランは位置をキープ。レイデオロは1頭分外に出して4馬身程度のところまでは追い上げています。
 上がり3F 
<上位3頭の上がり3F>
シュヴァルグラン:34.7(-0.6)
レイデオロ   :34.6(-0.7)
キタサンブラック:35.3
キタサンブラックとの差を括弧内に記しています。馬券になろうと思えば4コーナーで4馬身以内にいなければいけなかったわけです。
その圏内にいた馬は計10頭
(1,2,3,4,7,8,10,12,13,15)
1000mの通過順
4-7-3--15,1-13,8,10-2--12



<結論>

シュヴァルグランは展開にも恵まれた面あり

道中内を回った馬が好成績を収めたことから外を回ってきた馬には厳しい展開になった該当馬:12サトノクラウン、13シャケトラ)


 ◉キタサンブラック 
結果的には5F目の11.8が誤算のような気もする。落鉄の影響も大きかったのかもしれない。今回一番しんどい競馬をしたのはキタサンブラックだろうし有馬記念でも最有力候補。唯一気になるのは、今回のレースもかなりハードな競馬だったはずで3戦目までお釣りが残っているか、ということ。まあ調教もセーブしていたはずだし落鉄の影響さえなければそう大げさに考える必要なないものと思われる。


<追記>
4着マカヒキは上がり34.3以上で走らねば馬券にはなれなかった。
ちなみに'16日本ダービーと'17ジャパンカップレースラップとの比較。
13.0 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.8 - 12.0
12.6 - 11.1 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.9 - 13.1 - 11.8 - 12.0 - 11.6 - 11.0 - 11.6

1000m通過:60.2-60.0
1800m通過:108.6-109.8
ダービーの方は1000m-1800mがかなり緩みましたから末脚を活かせたということなんですかね。ということは距離短縮して狙ってみたい。といってもマイルのような速い流れで脚が溜まるのかというところもあるので、1800m-2000mというあたりが適距離だと仮定しておく。