弥生賞(GⅡ)

皐月賞に向けてのトライアル第1戦。
クラシックへの道のりが本格的にスタートする。
ハイレベルなメンバーがいきなり顔を揃えた。
無敗の馬が3頭。土つかずでクラシックへ挑めるのはどの馬か。


オブセッション
C・ルメールJ騎乗。2連勝中。
前走のシクラメン賞で記録した2歳レコードが評価されている感じで人気の一角に。弱いとは思わないが中山の2000mでどうなのか。小回り急坂とこの馬には合わない条件。前走で坂はクリアしたように見えるが、阪神と中山では坂の捉え方が全く違う。阪神の場合は坂に至るまでの直線が長いので惰性で上りきれるが中山はそうはいかない。飛びが大きいので前をカットされると辛いから外に持ち出すはず。それを考えると最内枠も決していいとは言えない。4強の中では最下位の評価。


アラウン
F・ミナリクJ騎乗。
森秀行厩舎らしい馬の使い方。そもそも馬券になると思って登録していないだろう。


ジャンダルム
武豊J騎乗。
週中の会見で池江調教師が本質はマイラーと語ったそうだが、3歳馬は距離のごまかしが効く。池江調教師もそう思うからここに登録して来たはずだし、ホープフルS2着の実績もある。コース経験があって、しかもそれが好走歴ということは評価しない要素がない。3強という表現は間違っている。この馬も含めて4強だ。


リビーリング
戸崎圭太J騎乗。
穴人気しそうな馬だが4強の一角崩しをするのはこの馬ではない。今回は馬券に入らないけど長い目で見ようと思う1頭。


ヘヴィータンク
野中悠太郎J騎乗。
ナイスガッツ!それだけ。無事に回ってきてほしい。


アサクサスポット
武藤雅J騎乗。
ダートの新馬戦を勝ち上がってきた。弥生賞はそれで通用するようなレースではない。


トラストケンシン
内田博幸J騎乗。
最後方大外ズドンの馬。実にハーツクライ産駒らしい。
この馬より切れる馬がすなわち4強と呼ばれる馬で、そもそも未勝利からというのでは敷居が高すぎる。


ワグネリアン
福永祐一J騎乗。
この馬強い。4強のなかで最もダービーに近い馬だと思う。
このレースでレベルの高いメンバーと戦ったという経験が先のGⅠでも生きてくる。
逆にいえばここまではレベルの低い相手としか競馬をしていないので、今回はその経験値の差だけでやや評価を落とす。


ダノンプレミアム
川田将雅J騎乗。
今回の出走馬の中で最も減点が少ない馬。仕上がり早の優等生ディープ産駒という感じ。GⅠ馬で格も十分。距離という心配事があるらしいが、ジャンダルムのところでも書いたように3歳馬の距離適性はいくらでもごまかせる。ましてやこの馬は短距離よりのマイラーというわけでもなく、間違いなく2000mもこなせる。


サンリヴァル
藤岡佑介J騎乗。
今回4強の一角崩しをできそうなのはこの馬。前走のホープフルSは4着だが前に行って粘ってのもの。展開は後ろから差して来れるものだったことを考えれば、十分に価値のあるレースぶりだった。今回も楽に先行できそうで少頭数GⅡということを考えれば展開は確実に前回以上に向く。レースぶりに注目したい。ここでも好走するようなら先々でも楽しみな1頭になるだろう。