つばき賞(500万条件)

◎ シルヴァンシャー


新馬戦の勝ち方が鮮やか。
デビュー前から評判だったが前評判通りの1戦だった。直線だけの競馬だったがまとめて差し切った。前も止まっていない中で末脚性能の高さは示した。


次走の百日草特別は先行馬と内を通った馬しか来れないレース。この馬は4角最後方大外で4着まできた。ここで負けた相手もそれなりに強い馬だった。


このレースで気にならないことがなかったわけではない。
勝負所で反応が鈍いように感じた。エンジンがかかればいい脚を使うが、そのエンジンのかかりが遅いように感じていたので、一抹の不安を感じたままで単勝を。




ゲートが開いた。
ここ2戦はスタートで安目を売るところがあったが、それは解消されていた。
5,6番手で流れに乗る。3コーナーまではいいリズムでこれたが4コーナー手前からデムーロJの手が動き出す。反応が鈍いのがもろに出ていた。
直線で内を抜けないと判断して、デムーロJが外に切り返した。ここでのロスが大きかったが馬の特性上、前をカットされればその時点で万事休す。この判断が悪いとは思わない。


切り返してから鋭く伸びて3着までくるあたりいい脚を持っているのは事実。
戦前の不安が的中してしまった。まだこの馬は見捨てない。素質は高いしもう少し成長すれば良くなってくる。小回りは向いてなさそうだし、再度大箱で。東京がいい。



ノーザンF期待の素質馬。赤十字襷のエース候補。
このままでは終わらない。必ず巻き返してくる。